矯正治療前について
お子さまの歯並びの悪さの原因は、後天的な要素が8割を占めると言われています。舌の癖、姿勢の悪さ、4〜 5歳以降の指しゃぶりなどがある場合、お母さんが早く気づいて悪い癖を取り除いてあげることが何より重要です。
明らかな出っ歯・受け口といった問題がないお子さまであっても、普段の癖が将来の歯並びを悪化させる恐れがあります。しかし、ほとんどのお母さんはこのことを知りません。
特に「発音の悪さ」「食べこぼし」が見受けられる場合は要注意です。いずれも小さなお子さまにはよくあることですが、噛み合わせの悪さを知る一つの目安になります。
このほか、食事の際に奥歯は噛んでいるのに前歯が開いているなど、何か変だなと感じることもあるでしょう。まずはお子さまの些細な変化に気づき、気になったら小児矯正を行う歯科医に相談することがお母さんの大切な役割です。
矯正治療中について
当院で使用する矯正装置は取り外し式のため、毎日決まった時間、装着することが非常に重要です。しかし、小さなお子さまは矯正治療の必要性を十分理解できないことがほとんどです。そのため、お母さんが小児矯正についての知識をしっかりと深め、お子さまをサポートしていただくことが大切です。
また、お子さまの矯正治療にはMFT(口腔筋機能療法)が欠かせません。当院ではMFTの指導を丁寧に行っていますが、習った内容をご自宅でも実践できるかどうかが治療の成功にかかわります。お母さんは、ご自宅でも復習ができる環境を作ってあげてください。そのほか、日々のブラッシング方法やむし歯になりにくい食事の採り方などについても知ることが、お子さまの歯を守ることに繋がります。
小児矯正Q&A
小児矯正を専門に行う歯科医師のいる、矯正歯科医院が最適です。
お子さまの矯正治療には親御さんの協力は不可欠ですから、親御さんの熱心なご質問は大歓迎します。ただし、お子さまのお口の状況を一度拝見しなくては、矯正治療の必要の有無や開始時期などを詳しくお答えすることができません。ご相談時はお子さまとご一緒のほうが望ましいです。
受け口や咬み合わせのずれなどは、早めに治療を始める必要があります。気づいたらすぐに歯科医院に相談しましょう。出っ歯やでこぼこした歯並びなども、早い段階で治療を始めることで、将来抜歯をしなくて済む可能性が高まります。
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乳歯の受け口(反対咬合)は、成長とともに治るお子さまもいますが、約6割は治療が必要です。まずは専門医の判断を仰ぐことをおすすめします。
小児矯正は、基本的に取り外し式装置での治療となります。ただし症状によっては適用できない場合もあります。
MFT(口腔筋機能療法)とは、お口の周りの筋肉(舌・唇・顔面の筋肉など)を動かすトレーニングによって、正しい動かし方を習得するプログラムです。後天的なお子さまの歯並びの悪さは、唇や舌の癖が原因の場合も少なくありません。当院では矯正治療後の後戻り防止も含め、治療とMFTを併せて行っております。
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むし歯、歯周病、HIV、肝炎などは全て細菌による感染症です。当院では患者さんに触れるものは全て滅菌・消毒し、使い捨て器具を積極的に使用するなど、感染予防を徹底しております。
お子さまが学童期になったら
お子さまが学童期(6〜11歳)までに矯正治療や予防矯正を行った、あるいは何もしなくても歯並びが良い、という場合も、お母さんは引き続き歯並びに注意してあげてください。なぜなら、お子さまはまだまだ目覚しい成長の過程にあるため、今後の歯並びが悪化する可能性もゼロではないからです。
食事中に下記のポイントをチェックしてみてください。学童期はもちろんのこと、生涯を通じて正しい歯並びを保つために大切な習慣です。