正しい噛み合わせは、お子さまの知能の発育・情緒の安定や運動能力の向上を促し、人生において何よりも大切な基礎を作ります。心身の健やかな成長のために、正しい噛み合わせの重要性について分かりやすくお伝えし、MFT（口腔筋機能療法）を重視した根本的な矯正治療をご提供いたします。

「自分の子どもの歯並びが、良いのか悪いのか分からない」
「矯正治療をいつから始めればいいのか知らない」
「どこに相談すればいいのか分からない」
小さなお子さまを育てる親御さんから、こんな声をよくお聞きします。

「正しい噛み合わせ」は、ただお口の見た目を良くしてくれるだけではありません。お子さまの知能の発育・情緒の安定・運動能力の向上を促し、ひいてはお子さまの将来の可能性も広げます。また、歯並びと密接に関連する呼吸・嚥下（飲み込み）・咀嚼も全身の健康づくりに欠かせない要素です。

しかし、矯正治療の本当の意味や、正しい噛み合わせを育む習慣については、親御さんにほとんど知られていないのが現状です。一見すると歯並びに問題がないお子さまの中にも、将来的にほぼ確実に歯並びが崩れるであろうケースや、機能面で改善が必要なケースは非常に多いのです。

お口の健康を線路に例えると、たとえ本線から脱線していても、正しい習慣を身につければ4〜5歳までは自力で本線に戻れる可能性が高いと言えます。もし4〜5歳を過ぎても、装置を使った治療と並行して、当院が力を入れているMFT（口腔筋機能療法）を実施すれば、歯並びを骨格から整える根本的な改善を目指せます。

私はこれまで多くのお子さまにMFTを指導してまいりましたが、幼児にもできるシンプルトレーニングながら、2〜3年続けるうちに知能や情緒に大きな変化が現れたお子さまを何人も見てきました。最初は1分として座ることができず注意力も散漫だったお子さまが、トレーニングの総合的な成果として親御さんも驚くような成長を遂げることもあるのです。MFTの奥深さや、MFTに携わる責任とやりがいを実感しております。

お子さまを塾や習いごとに通わせてあげることも大切ですが、人生において最も重要な基礎となる「体づくり」にも目をむけていただければ幸いです。

医療法人社団 早蕨会 理事長
日本橋矯正歯科 院長浅川 幸子