小児矯正のメリット
知能・情緒・運動能力に好影響
子どものうちに正しい噛み合わせを獲得することが、知能・情緒・運動能力の形成に大きく関わります。ただ見た目を良くするだけでなく、お子さまの将来の可能性も大きく広げます。
治療中の痛みや苦痛が少ない
大人になってからの治療は、既に固定された歯並びに負荷をかけるため痛みや苦痛が多く、挫折する方もいらっしゃいます。一方、小児矯正は顎の成長を利用して歯並びを整えていくため、大人の矯正よりも小さな負担で治療できます。
歯を抜かずに済む可能性
大人の矯正治療の場合、歯を移動させるスペースを確保するため、健康な歯を抜歯するケースもあります。健康な歯を抜くことは非常にリスクが高いだけでなく、治療も大変です。子どものうちから矯正治療を受けることで、抜歯せずに治療を進められる可能性が高まります。
装置の装着期間が大幅に短縮
大人の矯正治療の場合、2年以上ワイヤーによる固定装置(ブラケット)を使用する必要があります。ブラケットを装着すると喋りにくい・食事が楽しめないといった不具合が出ますが、子どものうちから開始することで、そのような辛い期間を大幅に短縮することが可能です。
後戻りしづらい
MFT(口腔筋機能療法)で鍛えた舌・頬・唇の筋肉は、いわば「天然の後戻り防止装置」です。子どものうちに正しい機能を身につければ、その後も安定した噛み合わせを保ちやすくなります。
小児矯正の種類
取り外し式矯正装置
当院の小児矯正治療で使用する装置は、取り外し式の矯正装置です。患者さんご自身にて取り外しが可能なため、歯みがきは普段通り行っていただくことができます。ただしお子さまのやる気が必要となるため、治療には親御さんの協力が必要不可欠です。
ムーシールド
乳歯期(3〜4歳)のお子さまが就寝時に使用する装置です。受け口の場合に使用することで、正常な顎の成長や、永久歯が正しい位置に生え変わるためのお手伝いをします。日中は取り外していただくことが可能です。
バイオネーター
出っ歯や受け口を改善するための装置です。ムーシールドと同様に就寝時に使用します。成長時の筋肉の動きを利用して症状を改善させます。当院では7歳以上のお子さまに使用します。
トレーナー
4歳〜のお子さまに使用する、シリコン製の取り外し式の装置です。ムーシールドと同様に就寝時に使用します。幅広い症状に対応して改善を促します。
治療の流れ・所要時間の目安
1.無料カウンセリング(約40分)
まずはお電話・メールにて当院にご予約ください。まずはお子さまのお口の中をチェックさせていただき、その内容を基に、治療の有無・開始時期・料金などについてお話しいたします。
2.診査(約1時間30分)
治療開始前には必ず「診査」を行います。むし歯の有無・筋機能検査・顎関節画像検査・顎関節機能検査・模型作製・レントゲン撮影・写真撮影・カリエスリスク検査など、治療を行うにあたって、お口の情報を集めるために必要な診査です。空き状況によっては、無料カウンセリング後にそのまま診査を行うこともできます。
3.診断・治療方針の決定(約30分~1時間)
診査にて得られた情報を基に、当院にて治療方針を決定し、その内容について、お子さまにも分かりやすいようにご説明いたします。小児矯正は、親御さんの治療へのご理解・ご協力が必要不可欠です。ご不明点はお気軽にご質問ください。
4.治療(約30分)
小児矯正は、基本的に取り外し式の装置を使用します。月に1回程度歯の動きをチェックするためにご来院いただき、その際に併せて、クリーニング・ブラッシング指導・MFT(口腔筋機能療法)指導も行います。
>>MFTについてはこちらをご覧ください
5.MFT指導(約30分)
MFT指導がより必要なお子さまについては、治療とは個別にMFT指導のみで来院していただきます(別途治療費はかかりません)。
6.保定・メインテナンス
お子さまによっては、治療後の後戻りを防ぐためにも、取り外し可能な保定装置を決められた期間装着していただく必要がある場合もございます。保定期間中もMFT指導・クリーニングは無料です。